ハゲタカはこれから経済学を学ぶ学生は読んでおくべき一冊

真山仁による小説「ハゲタカ」シリーズ。
ハゲタカ、ハゲタカU、レッドゾーン、グリードが発売されています。

 

主人公の鷲津雅彦はニューヨークのハゲタカ投資ファンドに身を投じ、その才覚を発揮して日本最高の投資家として名をあげる人物像。
もう一方の主人公芝野は企業を食い物にする鷲津とは逆の世界を生き、落ちぶれた企業を再建させ、利益を上げることに尽力する企業再生家として、徐々に力を付けていきます。
そうした人物が登場する、世界を股にかけた企業買収ファンドの争いを描いた作品です。

 

所詮は小説でフィクションだと思われる方もいるでしょうが、実際に経済学を学ぶ学生のバイブルとしてこの小説が人気です。
その理由が企業買収の基本を忠実に再現しているからです。しかもキャラクターが魅力的で特に鷲津雅彦はすごいオーラがあります。

 

この作品今から10年前に刊行されていますが、以前あったシャープの中国企業による買収のような日本企業を中国企業が買収する話もあります。
企業買収の裏側でどんなやり取りが行われているか、ニュースにならない部分がクローズアップされ非常に勉強になります。
経済や金融に疎い方でも、小説なのでスムーズに読めます。そして読んだ後はいっぱしの金融屋にでもなったかのような気分になれますよ(笑)


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